アオキスーパー(9977)は青木商店が実施したMBO(経営陣が参加する買収)の成立で上場廃止になることを踏まえ、2023年8月31日の基準日をもって株主優待を廃止しました。(2024年1月5日発表)
対象100株以上から株主優待券を贈っていた
従来は毎年2回、2月末と8月末に100株以上を保有する株主を対象にしまして、保有株式数に応じて食品スーパー「アオキスーパー」などで使用できる株主優待券を進呈していました。
その内容は、毎年2月末と8月末に100株以上ー300株未満の株主は株主優待券・額面500円・2枚(1000円分)、300株以上ー500株未満の株主は額面500円・7枚(3500円分)、500株以上の株主は額面500円・12枚(6000円分)でした。
しかし、創業家の資産管理会社である青木商店(名古屋市中村区)が普通株式1株につき3800円で2024年1月9日から2月20日(30営業日)まで実施したMBO(経営陣が参加する買収)が成立したため、所定の手続きを経てアオキスーパーは上場廃止となります。
そして、一足先に株主優待は2023年8月末を最後に廃止しました。
2023年8月末までの株主優待の内容は下記
保有株数 | 優待品(2月・8月) |
100株以上ー300株未満 | 株主優待券・額面500円・2枚(1000円分) |
300株以上ー500株未満 | 額面500円・7枚(3500円分) |
500株以上 | 額面500円・12枚(6000円分) |
株主優待は2019年2月末から内容を拡充していた。
株主優待は2018年9月1日の効力発生で2株を1株に株式併合し、単元株式数を1000株から100株に変更したのを機に、2019年2月末から内容を拡充しました。
株式併合前は毎年2月末と8月末に1000株以上を保有する株主に株主優待券・額面500円・10枚(5000円分)を贈っていました。
そして、株式併合後は100株以上ー300株未満と300株以上ー500株未満の株主を対象にした株主優待の区分を新設し、500株以上(株式併合前の1000株以上)の株主は額面500円・12枚(6000円分)と2割増に充実させます。
2014年には株式上場20年の記念配当を実施していましたが、株式上場30年となる2024年に上場廃止となることが決まりました。
株主優待をMBOで廃止した会社につきましては、「【アウトソーシング】(2427)がMBOにより2022年12月末で株主優待を廃止」もご覧ください。
愛知県を基盤に食品スーパー「アオキスーパー」・約50店舗などを展開
アオキスーパーの本社は名古屋市中村区です。1974年に食品スーパーのチェーンストア経営を目的に設立されまして、合名会社の青木商店から食品スーパー事業を譲受して営業を始めました。
愛知県内に食品スーパー「アオキスーパー」・約50店舗を展開するほか、ショッピングセンター「アズパーク」や花いちば「アズガーデン」も運営しています。
決算期は2月末です。2023年の定時株主総会は5月25日(木)にアオキスーパー本社ビル5F(名古屋市中村区)で開催しました。