【グローセル】(9995)がTOBにより前期2023年3月末で株主優待を廃止

グローセルがTOBにより株主優待を廃止 上場廃止

グローセル(9995)はマクニカによるTOB(株式公開買い付け)の実施で上場廃止になることを踏まえ、すでに実施済みの2023年3月31日の基準日をもって株主優待を廃止しました。(2023年11月27日発表)

対象100株からQUOカードを贈っていた

マクニカホールディングス(3132)傘下のマクニカ(横浜市港北区)が、2024年1月30日から2月28日(20営業日)にかけてグローセルの普通株式1株につき750円(2023年11月公表の645円から引き上げ)でTOBを実施します。

TOBが成立すると、グローセルの株式は上場廃止となるため株主優待も終えます。

従来は毎年3月末100株以上ー1000株未満を保有する株主にQUO(クオ)カード1000円分、1000株以上の場合は保有期間3年未満の株主に2000円分、保有期間3年以上の株主に3000円分が進呈されていました。

最後となった2023年3月末の株主優待の内容は下記

保有株数優待品(3月)
100株以上ー1000株未満QUOカード1000円分
1000株以上(保有期間3年未満)QUOカード2000円分
(保有期間3年以上)QUOカード3000円分

株主優待は自社株式を中長期的に保有してもらう目的で実施

株主優待を導入していたのは、自社株式を中長期的に保有してもらうことを目的としていまして、2014年3月末には対象とする保有株式数1000株以上と、保有期間3年以上の長期保有優遇制度の追加で内容を拡充していました。

TOBを実施するマクニカは、グローセルからMPU(マイクロプロセッシングユニット)半導体やアナログ半導体などを購入しています。

株主優待をTOBやMBO(経営陣が参加する買収)により廃止した会社につきましては、「【シミックホールディングス】(2309)がMBOにより株主優待を廃止」もご覧ください。

半導体や電子部品などの技術商社

グローセルの本社は東京都千代田区です。1954年に通信機器用の電子部品などの販売を目的に福島電気工業として設立されまして、1955年には日立製作所と特約店契約を結びました。1984年にイーストンエレクトロニクスに社名変更し、2009年にはルネサスデバイス販売との合併でルネサスイーストンとなります。そして、2019年に社名を現在のグローセルに変更しました。

特約店契約を結んでいるルネサスエレクトロニクスや日立製作所グループなどから仕入れた集積回路、半導体素子などを国内外のメーカーに販売しています。その他にも、ソフトウエアの開発や半導体集積回路のASIC(エーシック)の設計開発、高感度半導体ひずみセンサーモジュール「STREAL」の自社設計・製造・販売などを手掛ける技術商社として事業に取り組んでいます。

海外では香港や台湾、上海、タイ、米国に拠点を構えています。

決算期は3月末です。2023年の定時株主総会は6月28日(水)に本社・4階会議室(東京都千代田区)で開催しました。

・グローセルのウェブサイトはこちらから。

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