日本エコシステム(9249)は2024年3月末を基準日として、株主優待を新設しました。(2024年1月19日発表)
毎年2回、3月・9月にオリジナルQUOカードを進呈
2024年から毎年2回、3月末と9月末に200株以上を保有する株主を対象にしまして、オリジナルQUOカード・1万5000円分を進呈します。
日本エコシステムは2021年10月に東京証券取引所の市場第二部と、名古屋証券取引所の市場第二部に上場しました。
2022年4月には両取引所の市場区分の見直しに伴い、東証のスタンダード市場と名証のメイン市場に移行しています。
東証のスタンダード市場の、上場維持基準の適合に向けた取り組みの一環として、株主優待の実施を決めたそうです。
2023年12月に公表した「上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗状況について」では、2023年9月時点で「流通株式時価総額」と「流通株式比率」で基準を満たしておらず、2025年9月末までに基準のクリアを目指しています。
2024年3月末からの株主優待の内容は下記
保有株数 | 優待品(3月・9月) |
200株以上 | オリジナルQUOカード・1万5000円分 |
2023年9月末には「創立25周年記念株主優待」を実施
株主優待としては、2023年9月末に「創立25周年記念株主優待」を実施しました。その内容は、200株以上を保有する株主を対象に一律でQUOカード・2500円分を進呈するものでした。
そして、2024年からは株主優待を常設し、3月末と9月末に200株以上を保有する株主に合計で年間3万円分のオリジナルQUOカードを贈ることになりました。
発表時の直近株価で、配当と株主優待の利回り合計が最大11%超になるように設定しています。
株主優待の充実に株価も反応し、2024年1月19日(金)の終値1684円から、1月22日(月)、1月23日(火)、1月24日(水)と3営業日連続のストップ高で4585円まで上昇しました。5月17日(金)の終値は3915円となっています。
2023年10月ー2024年3月期は売上高42億3600万円(前年同期比15.9%増)、営業利益3億6800万円(前年同期比20.4%減)、当期利益2億600万円(前年同期比66.9%減)でした。
2024年9月期の業績予想は売上高91億3300万円(前期比20.5%増)、営業利益8億600万円(前期比26.8%増)、当期利益5億5200万円(前期比36.8%減)を見込んでいます。
1株当たりの年間配当は52円(2023年9月期実績は51円)を計画します。
株主優待でQUOカードを進呈している会社につきましては、「【東亜ディーケーケー】(6848)が2024年9月末に株主優待を拡充」もご覧ください。
愛知県が基盤、公共サービス事業や環境事業、 交通インフラ事業を推進
日本エコシステム(にほんエコシステム)の本社は愛知県一宮市です。1998年に省エネルギー効果のある照明器具の安定器の交換などを事業目的にエコシステムとして設立されまして、2001年に現在の日本エコシステムに社名変更しました。
略称は「JESG」としています。
公営競技場のトータリゼータシステムの設計・製造・販売・機器設置・メンテナンス、AI(人工知能)による競輪予想サービス、ネット投票サイト、警備・清掃などを手掛ける公共サービス事業、排水浄化処理や水循環システム、アクアリウム(水族館)、産業用の太陽光発電設備などの設計・施工・保守などに関わる環境事業、高速道路などの構造物点検やETC保守などを展開する交通インフラ事業を推進しています。
決算期は9月末です。2023年の定時株主総会は12月26日(火)に尾張一宮駅前ビル(i-ビル)2階・大会議室(愛知県一宮市)で開催しました。