東日本旅客鉄道(JR東日本)(9020)は2025年3月31日の基準日から、株式分割に合わせて株主優待の内容を変更します。(2024年1月31日発表)
株式3分割後も長期保有優遇は100株以上維持、3年→2年に短縮
2024年までは、毎年3月末に100株以上を保有する株主を対象にしまして、保有株式数に応じて自社路線内の片道運賃・料金などが4割引となる「株主優待券」を進呈していました。
また、保有期間3年以上の株主には「株主優待券」を追加で1枚発行していたほか、100株以上の株主に「株主サービス券」・一律1冊と、1000株以上の株主に「JR東京総合病院・人間ドック料金割引券」・一律1枚をそれぞれ発行してきました。
2024年4月1日の効力発生で1株を3株の割合で株式分割(3分割)しているのですが、株式3分割に伴って「株主優待券」の進呈基準を変更します。
さらに、「株主優待券」の長期保有優待制度は100株以上で保有期間3年以上→100株以上で保有期間2年以上に拡充します。株式3分割後も対象100株以上を維持しながら、保有期間は2年以上に短縮する内容です。
「株主サービス券」と「JR東京総合病院・人間ドック料金割引券」の進呈基準は、株式3分割の比率に合わせて調整するため、実質的に内容の変更はありません。
2024年までの「株主優待券」の進呈内容は、毎年3月末に100株ー1000株を保有する株主は「株主優待券」を100株ごとに1枚(1ー10枚)、1000株超ー1万株の株主は10枚+1000株超過分200株ごとに1枚(10ー55枚)、1万株超ー2万株未満の株主は55枚+1万株超過分300株ごとに1枚(55ー88枚)、2万株以上ー5万株未満の株主は100枚、5万株以上ー10万株未満の株主は250枚、10万株以上の株主は500枚でした。
株式3分割後の2025年からの「株主優待券」の進呈内容は、毎年3月末に300株以上ー400株未満の株主は1枚、400株以上ー600株未満の株主は2枚、600株以上ー700株未満の株主は3枚、700株以上ー900株未満の株主は4枚、900株以上1200株未満の株主は5枚、1200株以上ー1500株未満の株主は6枚、1500株以上ー2000株未満の株主は7枚…
2000株以上ー1万株未満の株主は9枚+2000株超過分1000株ごとに2枚(9ー23枚)、1万株以上ー3万株未満の株主は25枚+1万株超過分2500株ごとに5枚(25ー60枚)、3万株以上ー6万株未満の株主は65枚+3万株超過分5000株ごとに5枚(65ー90枚)、6万株以上ー15万株未満の株主は100枚、15万株以上ー30万株未満の株主は250枚、30万株以上の株主は500枚となります。
株式3分割前の2024年3月末までの株主優待「株主優待券」の内容は下記
保有株数 | 「株主優待券」(3月) |
100株ー1000株 | 100株ごとに1枚(1ー10枚) |
1000株超ー1万株 | 10枚+1000株超過分200株ごとに1枚(10ー55枚) |
1万株超ー2万株未満 | 55枚+1万株超過分300株ごとに1枚(55ー88枚) |
2万株以上ー5万株未満 | 100枚 |
5万株以上ー10万株未満 | 250枚 |
10万株以上 | 500枚 |
株式3分割後の2025年3月末からの株主優待「株主優待券」の内容は下記
保有株数 | 「株主優待券」(3月) |
300株以上400株未満 | 1枚 |
400株以上ー600株未満 | 2枚 |
600株以上ー700株未満 | 3枚 |
700株以上ー900株未満 | 4枚 |
900株以上1200株未満 | 5枚 |
1200株以上ー1500株未満 | 6枚 |
1500株以上ー2000株未満 | 7枚 |
2000株以上ー1万株未満 | 9枚+2000株超過分1000株ごとに2枚(9ー23枚) |
1万株以上ー3万株未満 | 25枚+1万株超過分2500株ごとに5枚(25ー60枚) |
3万株以上ー6万株未満 | 65枚+3万株超過分5000株ごとに5枚(65ー90枚) |
6万株以上ー15万株未満 | 100枚 |
15万株以上ー30万株未満 | 250枚 |
30万株以上 | 500枚 |
100株が対象の「株主優待券」は保有期間2年以上の1枚
株式3分割に伴い、単元株の100株だけを保有する株主は2025年3月末からの株主優待は、長期保有優遇制度で保有期間2年以上の株主が対象となる「株主優待券」の1枚追加分のみとなります。
株式3分割前・2024年3月末までの株主優待の長期保有優遇制度の内容は下記
保有株数 | 優待品(3月) |
100株以上 | (保有期間3年以上)「株主優待券」を1枚追加 |
株式3分割後・2025年3月末からの株主優待の長期保有優遇制度の内容は下記
保有株数 | 優待品(3月) |
100株以上 | (保有期間2年以上)「株主優待券」を1枚追加 |
株式3分割後、「株主サービス券」は300株以上の株主に一律1冊、「JR東京総合病院・人間ドック料金割引券」は3000株以上の株主に一律1枚をそれぞれ進呈し、実質的に内容を維持します。
「株主サービス券」は一部の電子化したサービス券と紙のサービス券を揃えています。電子化サービス券は「JREパスポート株主専用プラン」各1枚、「JRE MALLクーポン」1枚、「株主さま優待価格宿泊券」6枚、「レストラン・バー割引券」3枚、「駅レンタカー割引券」3枚、「STATION BOOTH利用券」1枚、「いろり庵きらく・そばいち 選べるトッピング無料券」3枚、「ベックスコーヒーショップ ドリンク割引券」3枚、「リラクゼ料金割引券」3枚…
紙のサービス券は「鉄道博物館入館割引券」2枚、「東京ステーションギャラリー入館割引券」2枚、「GALA湯沢スキー場 株主さまリフト優待割引券」6枚、「西武ホールディングスとのコラボ株主優待券」1枚、「東急不動産ホールディングスとのコラボ株主優待券(2種類)」各1枚となります。
保有株数 | 「株主サービス券」(3月) |
300株以上 (3分割前100株以上) | (電子化サービス券) ・「JREパスポート株主専用プラン」各1枚 ・「JRE MALLクーポン」1枚 ・「株主さま優待価格宿泊券」6枚 ・「レストラン・バー割引券」3枚 ・「駅レンタカー割引券」3枚 ・「STATION BOOTH利用券」1枚 ・「いろり庵きらく・そばいち 選べるトッピング無料券」3枚 ・「ベックスコーヒーショップ ドリンク割引券」3枚 ・「リラクゼ料金割引券」3枚 (紙のサービス券) ・「鉄道博物館入館割引券」2枚 ・「東京ステーションギャラリー入館割引券」2枚 ・「GALA湯沢スキー場 株主さまリフト優待割引券」6枚 ・「西武HDとのコラボ株主優待券」1枚 ・「東急不動産HDとのコラボ株主優待券(2種類)」各1枚 |
「JR東京総合病院・人間ドック料金割引券」は、JR東京総合病院(東京都渋谷区)で建て替えを終えて2024年4月に新規オープンした新人間ドックセンターでの人間ドックを、基本料金の20%割引で受診できる内容となっています。
保有株数 | 優待品(3月) |
3000株以上 (3分割前1000株以上) | 「JR東京総合病院・人間ドック料金割引券」・1枚 |
株主優待を実施していて株式分割した会社につきましては、、「【東映アニメーション】(4816)が2025年3月末に株主優待の内容を実質拡充」もご覧ください。
関東・東北を中心に1都16県で1629駅、営業キロの総合計は7302.2km
JR東日本(ジェイアールひがしにほん)の本社は東京都渋谷区です。1987年に東日本旅客鉄道(JR東日本)として設立されまして、日本国有鉄道(国鉄)の事業などを引き継いで旅客鉄道事業や旅客自動車運送事業などを始めました。国鉄の分割民営化により、JR東日本を含めた6旅客鉄道と日本貨物鉄道(JR貨物)が発足しました。
鉄道事業の営業エリアは関東、東北を中心に1都16県にわたり、駅数が1629駅、営業キロは在来線が6108km、新幹線が1194.2kmで総合計7302.2kmとなります。
鉄道事業が中核の旅客運送事業のほか、旅行業や清掃整備業、駅業務運営業、建設・設備工事業、鉄道車両製造事業、鉄道車両メンテナンス事業、小売・飲食業、卸売業、貨物自動車運送事業、広告代理業、生活サービス事業、ショッピングセンターの運営事業、オフィスビルなどの貸付業、ホテル業、不動産の開発・販売事業、クレジットカード事業などに取り組んでいます。
決算期は3月末です。2024年の定時株主総会は6月20日(木)にホテルニューオータニ ザ・メイン(東京都千代田区)で開催しました。