GMOペパボ(3633)は2024年6月30日の基準日から、株主優待に長期保有の条件を加える内容に変更します。(2023年12月18日発表)
優待品は変更せず、保有期間6カ月以上が必要に
これまでは毎年2回、6月末と12月末に100株以上を保有する株主を対象にしまして、保有株式数に応じて自社グループサービスのポイント・クーポンやGMOクリック証券での買付手数料・売買手数料のキャッシュバックを進呈していました。
今回の内容の変更では、保有期間6カ月以上の縛りを設けました。優待品は同じなため改悪となってしまいました。
具体的には、2024年6月末から保有期間6カ月以上で100株以上ー200株未満の株主は「おさいぽ!ポイント」「minneクーポン」「GMOポイント」の中から選択したポイント・クーポン1500円相当、GMOクリック証券の買付手数料・全額キャッシュバックと売買手数料キャッシュバック(上限1500円)、200株以上の株主はポイント・クーポン3000円相当、GMOクリック証券の買付手数料・全額キャッシュバックと売買手数料キャッシュバック(上限3000円)となります。
ポイント・クーポンの特徴は、自社サービスの利用料の支払いに充当できる「おさいぽ!ポイント」、ハンドメイドマーケットのminne(ミンネ)の作品購入代金に使える「minneクーポン」、GMOインターネットグループのサービスで利用可能な「GMOポイント」です。
2024年6月末からの株主優待の内容は下記
保有株数 | 優待品(6月・12月) |
100株以上ー200株未満 | (保有期間6カ月以上) ・「おさいぽ!ポイント」「minneクーポン」 「GMOポイント」の中から1つを選択・1500円相当 ・GMOクリック証券の買付手数料・全額キャッシュバック ・GMOクリック証券の売買手数料キャッシュバック (上限1500円) |
200株以上 | (保有期間6カ月以上) ・「おさいぽ!ポイント」「minneクーポン」 「GMOポイント」の中から1つを選択・3000円相当 ・GMOクリック証券の買付手数料・全額キャッシュバック ・GMOクリック証券の売買手数料キャッシュバック (上限3000円) |
株主優待は2019年には実質的に内容を拡充していた
株主優待は自社の事業内容を理解してもらい、中長期保有する株主を増やすことを目的として導入しています。
2019年には4月1日の効力発生で、1株を2株の割合で株式分割(2分割)しましたが、株主優待の対象条件を変更しなかったため、実質的に内容の拡充となりました。
GMOクリック証券の買付手数料・全額キャッシュバックの対象は現物買付取引、信用新規買取引、信用返済買取引となります。
売買手数料の上限額付きキャッシュバックの対象は現物取引、信用取引、先物・オプション取引、投資信託(購入時の手数料のみ)、FXネオ取引、くりっく365取引です。
なお、2023年12月期は当期損失を計上したため年間配当は1株につき0円(無配、2022年12月期は50円)でした。2024年12月期の年間配当は1株につき40円を予想しています。配当性向は50%以上が基本方針です。
株主優待で自社サービスのポイントやクーポンを進呈する会社につきましては、「【ニッコー】(5343)が2024年3月末に株主優待の内容を変更」もご覧ください。
レンタルサーバー「ロリポップ!」やECサイト構築の「カラーミーショップ」を展開
GMOペパボ(ジーエムオーペパボ)の本社は東京都渋谷区です。2001年に福岡市中央区で個人向けレンタルサーバーを手掛ける合資会社のマダメ企画を創業しまして、「ロリポップ!レンタルサーバー」の提供を始めます。2003年にはpaperboy&co.を設立して事業移管しました。
2004年に株式会社に改組し、グローバルメディアオンライン(現・GMOインターネットグループ)の連結子会社になります。そして、2014年に現在のGMOペパボに社名変更しました。
低価格帯の個人向けインターネットサービスを主軸にして、レンタルサーバー「ロリポップ!」やドメイン取得サービス「ムームードメイン」、ホームページ作成サービス「グーペ」、EC(電子商取引)サイト構築サービス「カラーミーショップ」などを展開しています。
その他、ハンドメイドマーケットサービスの「minne」や金融支援サービスの「FREENANCE(フリーナンス)」などを手掛けます。
決算期は12月末です。2024年の定時株主総会は3月19日(火)にインターネット上のみで実施するバーチャルオンリー株主総会として開催します。