巴工業(6309)は2024年10月31日の基準日から、株主優待の内容を変更します。(2023年12月14日発表)
長期保有対象に変更、300株以上でワイン1本追加

これまでは毎年10月末に100株以上を保有する株主を対象にしまして、自社の関連会社が取り扱うワイン1本を進呈していました。
今回の内容の変更では、保有期間1年以上の縛りを設け、対象となる保有株式数の上限は新たに300株以上を追加します。
ただし、2024年10月末については、株主への不利益を軽減するため保有期間6カ月以上を対象にします。
内容を整理すると、変更後は毎年10月末に100株以上ー300株未満で保有期間1年以上(2024年10月末は保有期間6カ月以上)の株主には自社の関連会社が取り扱うワイン1本を、300株以上で保有期間1年以上(2024年10月末は保有期間6カ月以上)の株主には自社の関連会社が取り扱うワイン2本を贈ります。
2023年10月末までの株主優待の内容は下記
保有株数 | 優待品(10月) |
100株以上 | ワイン1本(自社関連会社取扱商品) |
2024年10月末からの株主優待の内容は下記(2024年10月末は保有期間6カ月以上)
保有株数 | 優待品(10月) |
100株以上ー300株未満 | (保有期間1年以上)ワイン1本(自社関連会社取扱商品) |
300株以上 | (保有期間1年以上)ワイン2本(自社関連会社取扱商品) |
巴ワイン・アンド・スピリッツが洋酒類を輸入販売
株主優待は自社株式への投資の魅力を高めて、より多くの株主に中長期的に株式を保有してもらうことを目的として導入しています。
株主優待の内容変更後は保有期間1年以上が必要になる設定ですが、2024年10月末は保有期間6カ月以上を対象にするなど配慮がみられます。
関連会社の巴ワイン・アンド・スピリッツ(東京都品川区)が自社または巴工業が輸入した洋酒類の販売をしていますので、株主優待ではその取り扱い商品であるワインを選定しているようです。
株主優待の内容を変更した会社につきましては、「【くら寿司】(2695)が2024年4月末から株主優待の内容を変更」もご覧ください。
遠心分離機の製造・販売や化学工業製品の仕入れ・販売に取り組む
巴工業(ともえこうぎょう)の本社は東京都品川区です。1941年に米シャープレスの遠心分離機とその部品を販売・修理する目的で設立されまして、1950年に米シャープレスと技術援助契約を結んで遠心分離機の製造・販売を始めました。
遠心分離機などの製造・販売のほか、合成樹脂関連や工業材料関連、鉱産関連、化成品関連、機能材料関連、電子材料関連などの化学工業製品の仕入れ・販売を手掛けています。
海外では米国や中国、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、チェコに拠点を構えています。2024年にはインドに駐在員事務所を開設する計画で、市場調査やマーケティングなどを実施するとしています。
決算期は10月末です。2024年の定時株主総会は1月30日(火)に品川プリンスホテルメインタワー30階・ダイヤモンド30(東京都港区)で開催しました。