ヤマタネ(9305)は2024年3月31日の基準日から、株主優待の内容を拡充します。(2023年11月14日発表)
対象3月末は内容変更で選択制に、9月は米を追加へ

これまでは毎年2回、3月末に300株以上を保有する株主を対象に保有期間に応じて米を、9月末に100株以上を保有する株主を対象に山種美術館カレンダー1部をそれぞれ進呈していました。
具体的には、3月末は300株以上で保有期間5年未満の株主にはプレミアム米・2kg、保有期間5年以上の株主にはプレミアム米・2kgに加えて厳選こだわり米・2kgを贈っていました。
2024年3月末からは選択制(1品を選択)を導入し、300株以上ー500株未満の株主は①ジュース2本(1100円相当)または②棚田米を原料とした日本酒(1合瓶2本)、500株以上ー1000株未満の株主は①ジュース2本(1400円相当)または②棚田米を原料とした日本酒(4合瓶1本)、1000株以上の株主は①ジュース3本(1850円相当)または②棚田米を原料とした日本酒(4合瓶2本)となります。
このタイミングで、保有期間5年以上の株主を対象にした長期保有優遇はなくなります。
さらに、2024年9月末からは100株以上の株主を対象とする従来の山種美術館カレンダー1部のほか、300株以上の株主には保有株式数に応じて米を追加して贈ります。
9月末の新たな内容は、300株以上ー500株未満が厳選こだわり米・2kg、500株以上ー1000株未満が厳選こだわり米・5kg、1000株以上が棚田米・10kgと申し込み制(多数の場合は抽選)の棚田での田植え・稲刈り体験がプラスされます。
変更前の2023年3月末の株主優待の内容は下記
保有株数 | 優待品(3月) |
300株以上 | (保有期間5年未満)プレミアム米・2kg (保有期間5年以上)プレミアム米・2kg+厳選こだわり米・2kg |
変更後の2024年3月末からの株主優待の内容は下記
保有株数 | 優待品(3月) |
300株以上ー500株未満 | 1つを選択 ①ジュース2本(1100円相当) ②棚田米を原料とした日本酒(1合瓶2本) |
500株以上ー1000株未満 | 1つを選択 ①ジュース2本(1400円相当) ②棚田米を原料とした日本酒(4合瓶1本) |
1000株以上 | 1つを選択 ①ジュース3本(1850円相当) ②棚田米を原料とした日本酒(4合瓶2本) |
変更前の2023年9月末の株主優待の内容は下記
保有株数 | 優待品(9月) |
100株以上 | 山種美術館カレンダー1部 |
変更後の2024年9月末からの株主優待の内容は下記
保有株数 | 優待品(9月) |
100株以上ー300株未満 | 山種美術館カレンダー1部 |
300株以上ー500株未満 | 山種美術館カレンダー1部 厳選こだわり米・2kg |
500株以上ー1000株未満 | 山種美術館カレンダー1部 厳選こだわり米・5kg |
1000株以上 | 山種美術館カレンダー1部 棚田米・10kg (申し込み制)棚田で田植え・稲刈り体験 |

存続危機の棚田の保全活動を株主優待に組み込む
今回の株主優待の内容拡充につきましては、株主の満足度向上と自社のサステナビリティ(持続可能性)方針に共感してもらえる株主の増加を目的にしているということです。
そのため、サステナビリティ方針の実現に向けて、存続の危機に直面している棚田の保全活動に取り組み、2024年9月末に1000株以上を保有する株主に星峠(新潟県十日町市)で収穫された米・10kgを進呈することにしました。
申し込み制で抽選となる可能性もありますが、田植えや稲刈りも体験できる優待制度となっています。
年2回、株主優待を進呈している会社につきましては、この記事「【アークランズ】(9842)が2024年2月末に株主優待を新設」もご覧ください。
倉庫業や運送業、米の卸売りなどに取り組む
ヤマタネの本社は東京都江東区です。1924年に回米問屋の山﨑種二商店を創業しまして、1940年に辰巳倉庫(1937年設立)の経営権を取得しました。1984年には山種産業に社名変更し、1995年に現在のヤマタネに社名変更しています。
倉庫や港湾運送、貨物利用運送などの物流関連事業、玄米の販売や米の卸売りの食品関連事業を中心に、情報関連事業や不動産関連事業を手掛けています。海外ではタイ、中国、ベトナムに事務所を構えます。
決算期は3月末です。2023年の定時株主総会は6月21日(水)にKABUTO ONE4階・HALL&CONFERENCE(東京都中央区)で開催しました。