シルバーライフ（９２６２）は前期２０２３年７月３１日の基準日をもって、株主優待を廃止しました。（２０２３年１２月２６日発表）
２００株以上で自社ECサイトの商品券・１万円相当を贈っていた
これまで毎年７月末に２００株以上を保有する株主を対象にしまして、自社のEC（電子商取引）サイト「まごころケア食」で利用できる商品券・１万円相当（５０００円券・２枚）を一律で進呈していました。
冷凍弁当が購入でき、「健康バランス食」や「糖質制限食」「塩分制限食」「たんぱく調整食」「カロリー調整食」から選べる内容でした。
しかしながら、すでに実施済みの２０２３年７月末を最後に、廃止することになりました。
株主優待は廃止しましたが、今後も安定的かつ継続的に配当などが実施できるように、企業価値の向上に取り組むとしています。
２０２３年７月末までの株主優待の内容は下記
| 保有株数 | 優待品（７月） |
| ２００株以上 | 自社ECサイトで利用できる商品券・１万円相当（５０００円券・２枚） |
株主優待は２０２１年７月末に新設したばかり
株主優待は２０２１年７月末に導入したばかりでした。
新工場の建設によって製造が逼迫（ひっぱく）していた冷凍弁当の製造能力の改善がみられることから、自社製品を株主に認知してもらう機会にしながら、より多くの人に中長期的に株式を保有してもらうことを目的にしていました。
残念ながら、株主優待はわずか３回の進呈で終えました。
２０２３年７月期からは株主還元の方針として、配当性向３０％をめどに中長期的に安定し、継続して配当を実施すると掲げています。
実際の２０２３年７月期の年間配当は１株につき１５円（２０２２年７月期実績は無配）で、配当性向は２６.９％でした。
２０２４年７月期の年間配当も当初予想は１株につき１５円を見込んでおり、配当性向は２６.２％になっています。
株主優待を廃止した会社につきましては、「【ETSホールディングス】（１７８９）が前期２０２３年９月末で株主優待を廃止」もご覧ください。
配食店舗「まごころ弁当」「配食のふれ愛」「宅食ライフ」をFC展開
シルバーライフの本社は東京都新宿区です。２００７年に設立されまして、直営１号店を東京都世田谷区にオープンしました。２００９年には「まごころ弁当」のフランチャイズ（FC）チェーンを始めます。
配食店舗の「まごころ弁当」「配食のふれ愛」「宅食ライフ」の３ブランドをFCチェーン展開し、FC加盟店への経営指導や弁当食材などの販売に取り組んでいます。
２０２３年７月末時点のＦＣ店舗数は「まごころ弁当」が５３７店舗、「配食のふれ愛」が３２６店舗、「宅食ライフ」が１０７店舗で、直営店舗は運営していません。
また、高齢者施設への食材の販売や自社のECサイトでの冷凍弁当の直接販売、受託製造によるOEM（相手先ブランド生産）販売なども手掛けています。
決算期は７月末です。２０２３年に定時株主総会は１０月２７日（金）にホテルグランドヒル市ヶ谷東館３階・瑠璃東の間（東京都新宿区）で開催しました。
