キッコーマン(2801)は2025年3月31日の基準日から、株主優待の内容を拡充します。(2023年12月26日発表)
株式5分割後も100株以上が対象、保有期間の条件は緩和
これまでは毎年3月末に100株以上で保有期間1年以上の株主を対象にしまして、保有株式数・期間に応じて自社グループ商品などを進呈していました。
その内容は、3月末に100株以上ー1000株未満で保有期間1年以上ー3年未満の株主は自社グループ商品・1000円相当、保有期間3年以上の株主は自社グループ商品・2000円相当。
1000株以上で保有期間1年以上ー3年未満の株主は自社グループ商品・3000円相当、そして保有期間3年以上の株主になると下記の①ー⑤の中からの選択となります。
①自社グループ商品・3000円相当と株主オリジナル調味料セット・2000円相当
②自社グループ商品・3000円相当と株主オリジナル飲料セット・2000円相当
③自社グループ商品・3000円相当と株主オリジナルクオカード・2000円相当
④自社グループ製造のワイン・5000円相当
⑤社会貢献団体(認定NPO法人国連WFP協会)への寄付・5000円
2024年4月1日の効力発生で1株を5株に株式分割(5分割)するのですが、株主優待は5分割後の2025年3月末も100株以上を対象にし、保有期間の条件は6カ月以上に緩和されます。
具体的には、2025年3月末に100株以上ー500株未満で保有期間6カ月以上の株主は自社グループ商品・1000円相当、500株以上ー5000株未満で保有期間6カ月以上の株主は自社グループ商品・2000円相当、そして5000株以上で保有期間6カ月以上の株主は下記の①ー④の中からの選択となります。
①自社グループ商品・4000円相当と株主オリジナル調味料セット・2000円相当
②自社グループ商品・4000円相当と株主オリジナル飲料セット・2000円相当
③自社グループ製造のワイン・6000円相当
④社会貢献団体(認定NPO法人国連WFP協会)への寄付・6000円
なお、保有期間3年以上の長期保有優遇制度はなくなりますが、内容変更後に進呈する自社グループ商品などの相当金額は従来の長期保有優遇制度と同等以上に設定されています。
2024年3月末までの株主優待の内容は下記
保有株数 | 優待品(3月) |
100株以上ー1000株未満 | (保有期間1年以上ー3年未満) ・自社グループ商品・1000円相当 (保有期間3年以上) ・自社グループ商品・2000円相当 |
1000株以上 | (保有期間1年以上ー3年未満) ・自社グループ商品・3000円相当 (保有期間3年以上) ①ー⑤から選択 ①自社グループ商品・3000円相当と 株主オリジナル調味料セット・2000円相当 ②自社グループ商品・3000円相当と 株主オリジナル飲料セット・2000円相当 ③自社グループ商品・3000円相当と 株主オリジナルクオカード・2000円相当 ④自社グループ製造のワイン・5000円相当 ⑤社会貢献団体への寄付・5000円 (認定NPO法人国連WFP協会) |
株式5分割後の2025年3月末からの株主優待の内容は下記
保有株数 | 優待品(3月) |
100株以上ー500株未満 | (保有期間6カ月以上) ・自社グループ商品・1000円相当 |
500株以上ー5000株未満 (分割前100株以上ー1000株未満) | (保有期間6カ月以上) ・自社グループ商品・2000円相当 |
5000株以上 (分割前1000株以上) | (保有期間6カ月以上) ①ー④から選択 ①自社グループ商品・4000円相当と 株主オリジナル調味料セット・2000円相当 ②自社グループ商品・4000円相当と 株主オリジナル飲料セット・2000円相当 ③自社グループ製造のワイン・6000円相当 ④社会貢献団体への寄付・6000円 (認定NPO法人国連WFP協会) |
2024年3月期から連結配当性向35%目標に引き上げ
株主優待は単元株を2017年4月に1000株から100株に変更したタイミングで、2018年3月末から保有期間1年以上の縛りを設け、1000株以上には保有期間3年以上が対象の長期保有優遇制度を導入しました。
ただし、2018年3月末は新制度への移行期間であることを踏まえ、保有期間に関わらずすべての株主に株主優待を贈りました。
その後も、2022年3月末に100株以上ー1000株未満に保有期間3年以上が対象の長期保有優遇制度を導入し、1000株以上で保有期間3年以上の株主の選択肢に自社グループ製造のワインを追加しています。
また、2024年3月期から目標とする連結配当性向を35%に引き上げています。従来の目標は連結配当性向30%以上でした。
実際の2024年3月期の年間配当予想は1株につき93円(2023年3月期実績は78円)で、連結配当性向35.1%を見込んでいます。
株主優待で株式分割後に内容を拡充した会社につきましては、「【ヤマハ発動機】(7272)が2024年から株主優待の内容拡充」もご覧ください。
キッコーマンブランドのしょうやデルモンテブランドのケチャップを製造・販売
キッコーマンの本社は千葉県野田市です。1917年に野田醤油として設立されまして、1925年に野田醬油醸造、万上味淋、日本醤油と合併しました。1927年には東京市場で商標を「キッコーマン」に統一し、1940年には全国で統一します。
1964年にキッコーマン醤油に社名変更、2009年に持ち株会社への移行に伴い現在のキッコーマンが発足しました。
国内外でキッコーマンブランドのしょうゆを製造・販売するほか、みりんや料理酒、つゆ、ポン酢、だし、焼肉のたれ、和風料理の素の「うちのごはん」シリーズ、豆乳、ワイン、デルモンテブランドのケチャップやトマトジュース、野菜ジュース、果汁ジュースなどを手掛けています。
決算期は3月末です。2023年の定時株主総会は6月27日(火)に野田本社・大会議室(千葉県野田市)で開催しました。